四日市に行ってきました
お久しぶりです。二神です。
3月6日に四日市市で開催された「第12回 アルコールと健康を考える集い」に、AKKこうちのメンバー4人ではるばる参加してきました(先進地視察という名目で、高知県の自殺対策予算をいただいています)。
最初は一般市民向け講演で、精神科でない診療科(今回は脳外科)の先生の専門をアルコールと関連づけたお話のあと、猪野亜朗先生のお話の2本立てでした。ここでは思いもかけず京都平安会のAさんともお会いできました(平日に高知から来るとはと先方も驚かれたかもしれませんが)。
その後、今回の眼目である、関係者による症例検討会にも出させていただきました。個人情報守秘の関係で詳しくは書けませんが、3つの困難事例が提示されました。各症例ごとに、関係した各職種の方々がそれぞれの立場からコメントし、ネットワークという言葉の具体的な意味がよく理解できました。どの職種のお話も興味深かったですが、私が特に驚いたのは、消防(救急)からの報告があったことでした。文字どおり最前線にいる立場だけに、搬送時の病院とのやりとりはともかく、その後の情報ガードがとても硬いのが常識ですが、そこまで引っ張り出せる四日市のネットワークの底力に感銘を受けました。
私は翌日午前の診療は休めない!という制約があったので、その夜のうちに伊丹まで出て翌朝の始発飛行機で帰高しましたが(高知空港からタクシー飛ばして、病院に着いたらちょうど9時でした)、他のメンバーは翌日も津の断酒の家などを見学して帰ってきました(その辺は他のメンバーが書いてくれるといな……)。
貴重な経験をする機会を与えてくださった猪野先生はじめ関係者の方々に、心より感謝申し上げます。高知で仮にあのようなネットワークが構築できるとしても、何年もの時間がかかると思います。アル法成立が追い風にはなるでしょうが、そうすると別ルートで官製の企画が降ってきて、私たちのような民間活動は脇に追いやられる可能性もあります。しかしまあ、悩んでいても始まりませんので、これまでどおりコツコツやっていきたいと思います。